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春兎の部屋

春兎の部屋

予兆


 一面に荒れ果てた荒野・・・
              枯渇した湖・・・
 焼け爛れた木々・・・
              崩壊した文明・・・

 全てを一瞬の夢と願いたかった。

         この事実を聞くまでわ・・・


 黒夢 ~another story Dark world~

 「こ、ここは何処だ?」

 目を開けたばかりで、目の前がかすんで見える。

 (意識が朦朧として・・・)「何が起きたんだ?」
 
 耳には風の声と砂の息吹の音しか聞こえてこない

 誰かに見られたように意識が戻ってきた。

 「俺は誰だ?」


 目の前には大きな看板だったものが聳え立ち
 こう書かれていた。

 「ようこそ 始まりの都市 れ・・くの・・・ティカ・・・」

 「レクノティカ?」

 看板の奥を覗くと、そこには栄えていた
 都市だったものが、無残な姿に変わっていた

 「一体・・・この町に何が起こったんだ・・・・」

 「まるで戦争でもしたみたいじゃないか・・・」

 そう呟きながら都市に足を進めた

 -残骸の都市 レクノティカ-
 ~南ゲート=サウスパーク~

 歩きながらどうやってここにきたか思い出そうとするが
 全く思い出せずに「南ゲート」までやってきた。

 ゲートの前の警備なども無く
 全てが壊されていた。

 その時、神の仕業なのか、一片の紙切れが風に乗って
 やってきた。それは、新聞の日付け欄だった。

 「3006年・・・」

 その時刺激的に頭に頭痛が走った。

 「うぁっ!!」

 (・・・おやすみなさい・・・)

 懐かしい言葉だけが頭に流れ込んできた。
 
 「何故この言葉が・・・」

 3006年は今の時代なのはすぐに理解できたが,
 その前の時が全て消えている自分が
 無償に寂しくそして怒りに満ちた。

 「俺は何故こんな世界で一人なんだよ!!」
 
 「やめてくれよ!夢なら覚めてくれよ!!」
 
 空は何も答えてはくれなかった
 ただ流れるだけ・・・黒い雲が漂い・・・
 ただ流れるだけ・・・

 悪夢は始まったばかり・・・

 いや・・・まだ始まっていない・・・ 


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